発達障害は子育てのせい?の巻
【つれづれ教育話その7】
こんばんは。
寝苦しい夜が続きますね
夜風が涼しくなってようやく寝つけるかも、というところです!
暑くてもお腹だけは布団かけてお腹を冷やさないように気をつけますー!!
さて、今日は発達障害の捉え方について。
この記事は、本当に本当にわたしが保護者の方に伝えたいことです!
発達障害。(※下にあげるのは一例の症状です)
ADHD…ふらふら、イライラ、ドタドタ、ガシャーン!
自閉症スペクトラム…私はこうじゃなきゃ嫌だ、人がどうだとかどうでもいい!!
こういう子、一昔前はこんな風に言われていました。
「しつけがなってないね!!!」
「親の子育てがダメなんだ!」
では、本当に子育てが原因なのでしょうか。
答えは、半分間違いで半分正解(の場合もある。)と書いておきます。
まず、間違いと言える部分について。
原因が子育て←これは間違い!!
発達障害の原因については遺伝的要因による脳の機能障害説と環境的要因の説があり、議論がなされてきました。
ADHDの場合…
現在最も有力な説と言われているのが、「先天的に脳の前頭野部分に特性があり、それと環境的要因がそれぞれ影響しあってADHDになる」という説。
脳の前頭野部分にどんな特性が見られるかというと。
脳にはニューロンさん(情報処理と伝達に特化している神経細胞)とドーパミンさん(神経伝達物質)がいるんですが、ニューロンさんが上手にドーパミンさんを運んであげられない状態がADHDの前頭野機能にみられる特性なんです。感じとることはできるけどそれを上手く運んで処理するのが苦手なのです。
この症状に加えてなんらかの環境的要因によって発症するといわれています。
自閉症スペクトラムの場合…遺伝的要因が90%と言われています。こちらも脳機能になんらかの要因があるそうです。コミュニケーションとこだわりに関して特性がみられます。
とにかくはっきり言えるのは、
どちらも、子育てが原因ではありません!!!!
だから、そういったお子さんの保護者に対して子育てのせいで子どもが…と指摘するのは間違い!です。
しかし、私は半分正解(の場合もある)と書きました。ここが重要です。
私が保護者の方にしてほしくないことが一つだけあります。
それは、お子さんに診断がつく、支援級に入れたくない、などの理由で現実を知ろうとしないこと。お子さんが困っている状態を「うちの子は大丈夫!」と決めつけ見ようとしないこと。
これにより、発達障害の第2段階、「二次障害」が引き起こされてしまうのです。
私はこの話をする時、分かりやすいのでメガネを例に挙げて話をします。
学校で視力検査をして異常があった時、あるいはお子さんが見えにくさを訴えた時、きっとほとんどの保護者が「なんとかしてあげたい」と考え眼科に行くのではないでしょうか。
そしてそこで専門家の診断を受け、必要に応じてメガネ屋さんへ行き、適切な度のメガネを用意するのではないでしょうか。症状によっては幼少期からかけると視力が矯正されるメガネもありますから、善は急げとばかりに我が子のために用意する家庭が多いと思います。
もしも視力が悪いことが判明したのにメガネをかけさせてあげなかったら…?そして教員もその事実を把握せずそのまま授業を受けさせたら…?
黒板の字が読めない、ノートの字が読めない上手く書けない環境が発生したことによるストレスで不安になったり暴れてしまったり(私だって読めもしない言語の板書を毎日見ながら勉強していたらストレスがたまると思います!)友だちからバカにされたり学校行きたくなくなったり…
これが、二次障害です。
発達障害ではどうでしょう…?
お子さんが上手く情報処理出来なかったりコミュニケーションが取れなかったりして困っている時、そんなはずはないと認めずお子さんを怒り続けたり学校生活での支援を検討しなければ、きっとお子さんにはとてもストレスがたまってくると思います。逆に寄り添うことで、緩和できる部分が大いにあるのです。
だから、
二次障害は保護者ないし周りの大人・子どもなど環境によって引き起こされる可能性がある
といえます。
少し、発達障害から目を背けようとする保護者の話を書きましたが、最近はネットで簡単に情報が手に入るようになったり小児科などで発達障害の外来が一般的になったこともあり、子どもに向き合い寄り添ってあげたいと考える保護者の方がかなり増えたと感じています。そして、お子さんの症状から目を背けうちの子は普通だ!と思いたい気持ちも、大切な我が子に対してであれば当然であるとも思っています。それだってその方にとっての愛情ですもんね。
だから私は、正しい情報を保護者の方に伝えたい、話し相手になりたいと思っています。
発達障害の発生要因を保護者の子育てだと決めつけ不安にさせるネット記事があります。外来受診出来るのが早くて三ヶ月後がザラな現状があります。
少しでも新しい情報を仕入れ、これまでの経緯を学び、みなさんのお力になれたらと思います☆
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