絵は苦手、でも図工は好きの巻
【つれづれ教育話その1】
みなさんは、図工の時間は好きでしたか?
個人的な印象では、結構人気の高い教科だと思っています。
でも、いますよね、図工なんかきらい!って子。
現場ではこんな声をよく聞きました。
「片付けがめんどくさいもん!」
→分かる分かる。片付けの工程も大変だし絵の具だと水道も混むもんね。新米先生にとって片付け指導は結構鬼門だったり。
「やる意味が分かんない!」
→分かる分かる。点数つくわけじゃないし、突然こんな絵を描いてごらんって言われても戸惑うよね。
でもなかでも一番聞いたってくらい聞いた声は…
「下手くそだからいや!!!」
「人に絵を見られたくない!」
ですね。
私も絵が上手い方ではないので、気持ちはよく分かる!
でも私は図工が好きだったんです。そんなに絵が上手くはないのに。
何を隠そう、私は小学校低学年くらいまでうさぎさんは大好きな緑で塗ってましたから笑
なんで図工きらいにならなかったの?って考えた時、先生や両親の言葉がけのおかげかなって思うんです。
「あなたの絵は豪快でいいね!」
「色使いが人と違って目立つね!」
「緑色が好きだからうさぎさんを緑に塗ったんだね!」
認めてくれると嬉しくなるんですよね〜そうすると正解のない教科の旨味を存分に味わって楽しく創作活動ができたんです。
学習指導要領(先生たちの教科書)に載ってる図画工作の目標、知ってますか?
どこにも上手な作品を作ること、なんて書いてないんです。
目標
「表現および鑑賞の活動を通して、感性を働かせながら、つくりだす喜びを味わうようにするとともに、造形的な創造活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う」
感性を働かせること
つくりだす喜びを味わうこと
これに加えて、基礎的な能力を養うのです。
だから私は、私の絵を認めてくれつつ、「あ、でもここは色がはみ出しちゃってるね、こうやって筆先を使ってゆっくりゆっくり、カタツムリさんみたいに塗るとステキに塗れるよ」
ってちゃんと基礎的な能力もつけてくれた先生が大好きだったんですね。(^^)
絵が下手くそでも図工が好きな理由
図工の目標、そこじゃないもん!
写真:私がすみっコぐらし好きと知って、一年生のある子が一生懸命描いてくれた絵。「なにもみないでかいたからへたくそでごめんね」
いえいえ、何もお手本がないのにチャレンジしたのがすごい!私を喜ばせようと描いてくれた気持ちが嬉しいですよ^_^ありがとう!
0コメント